【ドイツ語】『独文解釈の研究』【5冊目】
阿部賀隆著『独文解釈の研究』を読み終わりました。総ページは256です。
この本は二部から構成されています。120の文章を通じてドイツ語の解釈や文法を学ぶ第一部と、第一部で学んだ知識を用いて18の練習問題を実際に読む第二部です。ドイツ語を読むうえで、必須の中級文法や解釈法を学べます。
関係代名詞が鎖のようにどこまでもつながっているような文章を読み解く必要がある人におすすめです。短いのに全く構文を取れないような文が頻出します。取り上げられているのはかなり古風な、味のある文章で、内容そのものも楽しむことができます。GoetheとかMannとかを読むのに役立ちそうです。
第一部は各問題は見開きページで完結するようになっており、非常に見やすいです。左ページの上に文章、下に単語の意味があります。一方、右ページ上にその課で学ぶべき文法「要点」、真ん中に構文解説と文法解説が、下に和訳が載っています。
この本のひとつの特色は単語欄です。文章に出てくる単語は大体載っており辞書をひく手間を省けます。また、類義語や語源が同じ単語、形は似ているけれど意味が全く違う単語なども一緒に載っており、どんどん語彙を増やすことができます。
第二部は問題とその和訳がだけが載っています。詳しい解説はありませんが、今までの学習内容によって十分に読むことができます。
ドイツ語文法を一通り勉強しただけで読もうとすると少々しんどいです。何か適当な中級向けの本を読んでから取り組むのがよいと思います。
『独文解釈の研究』は前に紹介しました「独学で大学教師よりドイツ語ができるようになる方法」の一冊です。これによると、あと二回読まないといけませんが、二回目は一回目よりも、三回目は二回目よりも楽に読めるはずなので、楽しみです。