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【ラテン語】オッカムの剃刀

はじめに

オッカムの剃刀とは、「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針、のことです。オッカム自身は「必要が無いなら多くのものを定立してはならない。少数の論理でよい場合は多数の論理を定立してはならない。」と述べています。今回はこのオッカムの文章のラテン語原文を読んでいきましょう。

文法解析のやり方は山下先生に従っています。

オッカムの剃刀

Pluralitas non est ponenda sine neccesitate.
必要性がないならば複数(の仮定)は置かれるべきでない。

・plūrālitāsは「複数」を意味する第3変化名詞plūrālitās, plūrālitātis, f.の単数・主格
・nonは否定
・estは「である」を意味する不規則動詞sum, esseの直説法・能動態・現在、3人称単数
・pōnendaは「置かれるべき」を意味する、pōnō(置く)の未来分詞・受動態(動形容詞)pōnendusの女性・単数・主格
・sineは「~なしに」を意味する奪格を要求する前置詞
・necessitāteは「必要性」を意味する第3変化名詞necessitās, necessitātis, f.の単数・奪格


Frustra fit per plura, quod potest fieri per pauciora.
少いものによって為されることが可能であることは、多くのものによって無益に為される。
(少いもので可能なことを、多くのものを使ってやっても無益である。)

・frūstrāは「無益に、むなしく」を意味する副詞
・fitは「~する」を意味する第3変化動詞faciōの直説法・受動態・現在、3人称単数 →起こる、なされる
・perは「~によって(手段)」を意味する対格を要求する前置詞
・plūraは「たくさんの」を意味する第3変化形容詞plūsの中性・複数・対格(形容詞の中性形は抽象的な名詞を意味する、つまりたくさんのもの)
・quodは関係代名詞 quī (who, which) の中性・単数・主格(先行詞の省略)
・potestは「できる」を意味する不規則動詞possumの直説法・能動態・現在、3人称単数(不定詞をとる)
・fierīは「~する」を意味する第3変化動詞faciōの不定法・受動態・現在
・pauciōraは「少ない」を意味する第3変化形容詞pauciorの中性・複数・対格(形容詞の中性形は抽象的な名詞を意味する、つまり少ないもの)

参考文献

基本から学ぶラテン語

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  • 作者:河島思朗
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2016/07/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
羅和辞典 <改訂版> LEXICON LATINO-JAPONICUM Editio Emendata

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2009/03/25
  • メディア: 単行本