数学とか語学とか楽しいよね

フランス語、ドイツ語、ロシア語、アラビア語、オランダ語、英語、スペイン語、ラテン語とか数学とか数値計算(有限要素法、有限体積法、差分法、格子ボルツマン法、数理最適化、C++コード付き)とか勉強したことをまとめます。右のカテゴリーから興味のある記事を探してください。最近はクラシックの名演も紹介しています。Amazonアソシエイトを使用しています。

【数値流体力学】"Shock-Capturing Methods for Free-Surface Shallow Flows"を読んでまとめます!

夏です!Toro著"Shock-Capturing Methods for Free-Surface Shallow Flows"を読んで内容をまとめていこうと思います!夏といったら浅水流方程式でしょう!

Shock-Capturing Methods for Free-Surface Shallow Flows

Shock-Capturing Methods for Free-Surface Shallow Flows


この本は碩学Toroの書いた、浅水流方程式に関する数値計算手法(有限体積法に基づくGodunov法)が解説してある本です。和書に類書はありません!学問するために英語を勉強することは現状では必要ですが、この本が日本語で読めればどんなによいでしょう!ゆえに私が解説していくことにも意味があるというものです。途中式や疑問に思った箇所も加筆して進めていきます。


『現代工学のためのルベーグ積分関数解析入門』という工学系の学生が現代数学を学ぶ際に必須と言ってもよい本があるのですが、その冒頭で著者が

かつて、アインシュタイン特殊相対性理論が始めて我が国に紹介されたとき、ある学者が「これを理解できる者は2・3人位だろう」と言ったと伝えられている。恐らくは自己の頭の良さを誇示したいが為の発言かと思われる。現在では、一寸気のきいた者なら高校生程度でもそれを理解できるようになっている。この原因は一体何か?多分いろいろあるのだろうけれど、大きなその原因の一つとして私は次の点にあると考えている。即ち、それはその後数多くの人々によっていろいろな立場から(訳本も入れて)特殊相対性理論の解説書が刊行され、それらが多くの人々に読まれた結果であると、少なくとも私はそう考えている。ルベーグ積分についてもいろいろな立場の人々が多くの解説書を世に出せば、必ずやそれは大衆のものになるであろうと思われるのである。昨日は1~3人の者しか理解出来なかったことが、今日は100~300人、明日は100万~300万人の人々が理解出来るようになることが、世の為人の為になり、人生を豊にする原動力となり、そしてそのことを人の世の発展と呼ぶのであれば、本書の刊行は意義あることであると考えられる。

と述べています。要約するとたくさんの人がいろいろな立場から解説することに意味があるということです。なので私もToroの本の解説をどんどん書いていこうと思います。乞うご期待。続く。