フランス語で書かれた数学の本を読んでいく際に頻出するのが"soit"です。例えば
Soit l'ensemble d'espace associé à l'équation aux dérivées partielles qui nous intéresse.
のように使われます。"soit"はもちろん"être"の接続法現在3人称単数形です。意味は「~があるとする、仮に~だとしよう」です。ここでは考える領域を としよう、という意味です。
ちなみに似た用法がドイツ語にもあります。"sein"の接続法1式現在3人称単数形である"sei"を使います。例えば
Die Strecke AB sei 5 cm.
のように使われます。意味は「線分ABの長さを5cmとする」です。この用法は「取り決めのsei」とも呼ばれているとかないとか。