【アラビア語】『アラビア語の入門』【2冊目】
はじめに
『ニューエクスプレス アラビア語』の次の教材として、本田孝一 著『アラビア語の入門』を読んだのでその紹介をしようと思います。派生形の手前までの文法を丁寧に解説してくれる本です。
- 作者: 本田孝一
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 竹田敏之
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 単行本
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どんな本?
まったくの初心者がアラビア語をはじめるのに最適な本です。文法と会話のバランスがよく、実地で使うことを想定しています。アラビア文字の解説も丁寧で読み方、書き方を習得できます。文字自体の書き方やつなげかたまで丁寧です。扱っている範囲は派生形の手前ぐらいまでです。初心者がいきなり派生形を勉強しても挫折してしまうのでこれでちょうどよいと思います。そこまで初心者を挫折することなく導こうとする気概が感じられます。だいたい『ニューエクスプレス アラビア語』と同じような範囲です。ページ数は202ページでコンパクトです。著者の本田氏はアラビア書道で有名な方です。なので、表紙やいたるところに氏の作品を見ることができます。
構成は?
全部で20課から構成されています。各課のページ数はまちまちですが10ページぐらいです。最初にキーフレーズや大事な文法事項が説明されて、それをテキスト(会話)や例文を通して学んでいくスタイルです。はじめて出てくる単語の意味もかいてあります。
良い点
- コンパクトで十分に読み切ることができる
読み切ることは大事です。さらに、図が多く、レイアウトも余裕があり目が疲れません。アラビア文字も十分大きく読みやすいです。
- 文法を小出しにしてくれる
文法を少しづつ小出しにしてくれるので、そのおかげで頭がパンクすることなく読み進められます。例えば、動詞はかなり後半まで読まないとでてきません。表に全ての活用を与えて覚えろ、ということはないです。もちろん文法自体の説明もスマートでわかりやすいです。
- 覚えるべき単語のリストがついている
基本単語(名詞と形容詞、名詞は複数形付き)が200、基本動詞が100のリストが載っています。初心者のうちは何を覚えたらよいかわからないのでとても重宝しています。全部ちゃんと覚えようと思います。
悪い点
- アラビア語初級文法すべてが載っているわけではない
入門としてはこのほうが負担が少なくて私はよいと思います。次は『ステップアップ アラビア語の入門』でしっかり派生形を勉強してアラビア語初級文法の完成を目指しましょう!
- 作者: 本田孝一
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2017/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- ある程度いろいろな語彙が出てくる
いろいろな語彙に触れられるのはよいことですが、少々多めかもしれません。なので、一周目で覚えきろうとせずに何度も読むとよいと思います。