【アラビア語】『ニューエクスプレス アラビア語』【1冊目】
はじめに
最近アラビア語をはじめました。まずは文法を勉強しようと思い、竹田敏之 著『ニューエクスプレス アラビア語』を読んだのでその紹介をしようと思います。まったくの初心者がアラビア語をはじめるのに最適な本です。
- 作者: 竹田敏之
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 単行本
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どんな本?
まったくの初心者がアラビア語をはじめるのに最適な本です。文法と会話のバランスがよく、実地で使うことを想定しています。アラビア文字の解説も丁寧で読み方、書き方を習得できます。扱っている範囲は派生形の手前ぐらいまでです。しかし、初心者がいきなり派生形を勉強しても挫折してしまうのでこれでちょうどよいと思います。だいたい『アラビア語の入門』と同じような範囲です。ページ数は153ページでコンパクトです。
- 作者: 本田孝一
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 単行本
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構成は?
全部で20課から構成されています。各課は4ページで、最初の見開き1ページ目でテキスト(会話)が提示されます。左ページにアラビア語、右ページに和訳が載っており、対訳のようになっています。下の方には新しく出てきた単語の意味と慣用表現が載っています。これはなかなか便利です。一々辞書をひいているとどうしても時間がかかって勉強意欲が減退するからです。次のページの見開きは文法説明にあてられています。限られたスペースの中で例文を示しつつ非常にわかりやすく解説してくれます。2課ごとに練習問題もついています。しかし、私は練習問題はやらないようにしています(特に1周目)。面倒くさくなってやる気がなくなるからです。勉強を続けるために徹底的に楽をしましょう。また、単語力アップ、表現力アップというページも時折あり、語彙や表現を強化できます。巻末にはこの本に出てくるアラビア語の単語が集めてあります。便利なのは活用した形(私は~する、のような形)がそのまま載っていることです。これは初心者にはうれしいです。
良い点
- コンパクトで十分に読み切ることができる
読み切ることは大事です。
- 文法の説明がスマートでわかりやすい
初心者には十分です。さらに勉強するには『アラビア語文法ハンドブック』あたりでしょうか。
- 作者: 新妻仁一
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: 単行本
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- ある程度語彙をしぼってあるのでパンクしないですむ
容赦のない語学書を読んでいると、最初から小難しい語彙がわんさか出てきて本質でない部分で挫折することになってしまいます。初級のうちは語彙をしぼり、文法の概観と骨格を学ぶことが大事だと思います。
悪い点
- アラビア語初級文法すべてが載っているわけではない
入門としてはこのほうが負担が少なくて私はよいと思います。この本にうまく接続できそうなのが『ステップアップ アラビア語の入門』です。
- 作者: 本田孝一
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2017/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- テキスト(会話)が無難で面白くない
はっきりいって普通です。パスポートを途中で無くすぐらいです。せっかく20課あるので何かストーリーが欲しかったですね。例えば『ドイツ語、もっと先へ!』はストーリーがぶっとんでいました。落語したり言語学を語りだしたり。
- 作者: 渡辺克義,アンドレアス・マイアー
- 出版社/メーカー: 第三書房
- 発売日: 2014/09/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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