【語学学習】単語帳をどう使ったらよいか?
今回は単語帳の使い方について、私の考え方を述べたいと思います。
私の単語帳との付き合いについて。高校では英単語帳が与えられ、覚えるように言われましたがまったく覚えられませんでした。そもそも覚え方というのを、一度も習った記憶がありません。どうも日本の教育においては、あまり方法論というものが重視されていないように感じます。我々は魚の取り方を知りたいのです。そんなわけで、単語のテストの前だけ単語を無理矢理丸暗記していました。なんとかテストは乗り切ってもすぐに忘れてしまうし、ストレスがたまるので単語帳を見るのも嫌になりました。予備校では『シス単』(『システム英単語』)を覚えようとしましたが、やはりダメでした。
- 作者: 刀祢雅彦,霜康司
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: 単行本
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単語帳を使った学習がうまくいかなかったのには何か理由があるのではないか?そこで私が至ったのが以下の考えです。そもそも単語帳は単語を覚えるためのものではないのではないでしょうか?単語帳とは、よく出てくる単語に記憶上のひっかかりをつけ、今後出会った際に思い出せるようにするためのものではないでしょうか?この意見は少々飛躍しているかもしれませんが、ずっと語学学習を続けてきて、私が感じていることです。
単語帳を使って単語を覚えようとしていたのがそもそもの間違いなのではないでしょうか。単語帳では単語を覚えようとせずに、文章を読んでいてその単語を見かけたときに、どこかで見たことがあるとぼんやりと思えるようにするのです。そのぼんやりと思い出せるような状態で辞書をひいてその単語を調べると、高確率で覚えることができます。その単語を見るのが初めてではなく、記憶のとっかかりがあるからです。
この考え方に沿った場合、単語帳の使い方は「覚えているかどうかにかかわらず、とにかく何回も単語帳を読み、単語達との交流を深める」となります。こうすると覚えなければならないというプレッシャーも弱まり、結果的に記憶に残る率も上がります。コツは気楽に続けることなのです。この考え方を利用して私は実際にドイツ語の単語帳をやってみました。やめてしまわないように、覚えることにこだわらず、同じページを計5回づつ読むようにしました。これで暗記することができたのは半分以下だと思いますが、これで単語のとっかかりができました。その後ドイツ語を読んでいても、どこかで見たことがある単語が大幅に増え、ストレスが減りました。もちろん、その単語の意味は辞書でしっかりと調べます。この繰り返しで単語を覚えていくのです。
まとめると単語帳の役割とは「単語帳では単語を覚えようとせずに、文章を読んでいてその単語を見かけたときに、どこかで見たことがあるとぼんやりと思えるようにする」ことです。そして、単語学習の流れは
1, 単語帳を何回も読み、単語のとっかかりをつくる。覚えることにこだわらない。
2, 文章をたくさん読む。その際に出てくる、どこかで見たことがあるけれど意味がはっきりと思い出せない単語を、しっかりと辞書で調べる。
3, さらに文章を読む。
となります。