【語学学習】ラテン語の初級を学ぶためにどんな本を読んだらいいか?
河島思朗著『基本から学ぶラテン語』を読み終わりました。情報が詰め込まれすぎていない、活用表のレイアウトが非常に見やすい、例文が長すぎず複雑すぎない、初級の文法はきちんと押さえてある、という素晴らしい本でした。ラテン語をはじめようと思っている方に是非おすすめした一冊です。難易度的にはこの本が一番やさしいのではないでしょうか(文法を網羅していない紹介的な本は除いて)。大西英文著『はじめてのラテン語』や山下太郎著『しっかり学ぶ初級ラテン語』よりもとっつきやすく、通読できる可能性が高いのではないでしょうか。有田潤著『初級ラテン語入門』もラテン語の文をどんどん読ませる素晴らしい本なのですが、初級文法を網羅していないのでこれで初級文法を終わりにすることができないのです。
学習順序としては、読み物的な本、初級文法を概観する本、初級文法を網羅した本という順序で
1, 逸身喜一郎著 『ラテン語のはなし―通読できるラテン語文法』、
小林標著『ラテン語の世界―ローマが残した無限の遺産』、
小倉博行著『ラテン語のしくみ』
2, 河島思朗著『基本から学ぶラテン語』
3, 大西英文著『はじめてのラテン語』
4, 有田潤著『初級ラテン語入門』
5, 山下太郎著『しっかり学ぶ初級ラテン語』
のような感じでしょうか。私は次は『しっかり学ぶ初級ラテン語』をやります。実は一度やって半分で挫折してしまいました。後半の活用、曲用ラッシュに消化不良に陥りやる気がなくなってしまったのです…でも、今回は初級文法は概観してきたので読み切れるはず。頑張ります!『しっかり学ぶ初級ラテン語』を読み切り、消化したら初級文法は一応終わりということにしてよいでしょう。
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- 作者: 大西英文
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しっかり学ぶ初級ラテン語 (Basic Language Learning Series)
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- 作者: 小倉博行
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全てのラテン語の教科書について言えると思うのですが、接続法が出てきてからがしんどいです。何も知らずに読んでいくと、接続法が出てきた途端に覚える活用の量が二倍になって絶望してしまうのです。もっとちょびちょび接続法を出していく方法で書いたらすごい良いラテン語の入門書が書けるかもしれません。