数学とか語学とか楽しいよね

フランス語、ドイツ語、ロシア語、アラビア語、オランダ語、英語、スペイン語、ラテン語とか数学とか数値計算(有限要素法、有限体積法、差分法、格子ボルツマン法、数理最適化、C++コード付き)とか勉強したことをまとめます。右のカテゴリーから興味のある記事を探してください。最近はクラシックの名演も紹介しています。Amazonアソシエイトを使用しています。

【読書リンク】魅力ある科学をする力はどこから生まれるか?

たまたま見つけたPDF、「魅力ある科学をする力はどこから生まれるか?」のリンクです。

http://www.ims.tsukuba.ac.jp/~Kadowaki_lab/person/kadowaki/zatsubun/oyo_buturi_77_2008_1118.pdf

最近、各々の国家における学術の盛衰に関して興味があり調べています。

「米国は1960年代初頭、ソ連の科学技術の独創性とそのレベルに驚き、ソ連に視察団を送り、実地調査を行ったのは有名な話である。その結果として、大学での物理と工学教育のレベル向上のため、「教科書づくり」が一大国家プロジェクトとして行われたのである。この施策は大成功を収め、米国が1960年代後半から1970年代に、ソ連との宇宙開発競争に勝った一因とまで言われている。バークレーコースやファインマンの教科書などはこの時代に生まれた。米国では現在でもこの流れが引き継がれ、優れた教科書が次々と書かれ、世界各国で使われている。」

アメリカの教科書は分厚く丁寧で独習できるように作られています。一方日本の教科書はなるべく薄く簡潔にまとめられているが故にとてもじゃないが独習に耐えない教科書というものが多かったと思います。まるで、著者自身の頭の良さを見せつけているかのような本が私は嫌いです。少なくとも教科書でそれをやったらお終いでしょう。ただ、これは一昔前の教科書の話で、最近はわかりやすく独習可能な教科書が増えていると思います。しかし、厚くすると敬遠されてしまうと考えるのか、アメリカの教科書のように700や800ページもある教科書というのは出版されないですね。そうすると、結局他の本を参照しなければならなくなるのです。

日本も国策として良い教科書をたくさん作るようにすれば、またかつての繁栄を取り戻せるかもしれません。